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事務局通信
2022.9.28

【ダゲレオタイプ】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.83

こんにちは。

事務の櫻井正則が担当します、第83回目の事務通信

最後までご一読頂ければ幸いです。

事務通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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 「 ダゲレオタイプ 」

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前号に続き「引っ越しネタ」で恐縮ですが、心に湧き上がるものを抑えきれないこともあって書かせて頂きますので、まぁお時間のある時にでも「読んどくかっ」て感じで目を走らせてみて下さい。

引越しで注意しなくてはならいな事柄に、アルバムなどの写真整理が挙げられます。

つまり、この際古い写真などは整理してしまおうと見始めてしまった結果、時間を忘れて物思いに耽ってしまう。

少なからずどなたでもご経験がある状況です。

学生時代の写真、恋愛、結婚式、子供の生まれたときや公園でのワンシーンなど、見始めたらきりがありません。

写真の秘めたる大きな力です。

世界で最初の写真機=「ダゲレオタイプ」の発明が、1839年(徳川家慶の頃)で、そのわずか10年後の1849年には、日本に伝来しました。

この写真の「真」は人の姿を言い表していると言われています。つまり「写真」とは、「真=姿」を「写」したものであり、フォトグラフ以外でも水墨画や浮世絵の世界でも、肖像画は「写真」と言う言葉で表現されていたようです。

ダゲレオタイプの最も大きな特徴は、ポジティブ画像をダイレクトに得る写真技術であるという点です。

何を言っているか分かりませんよね(笑)

現代では当たり前のネガから現像して写真を見る。

あるいは何枚でも焼き増しができるという技術は、随分あとの事です。

ダゲレオタイプでは、光に反応した銀板上に定着された画像そのものが、最終的に鑑賞される画像となるので、つまりそれはダゲレオタイプで撮影された写真は、一枚しか存在しないことを意味するのです。

世界にたった1枚しかない写真。

スマホから撮ってクラウドにあげれば、いつでもどんな時でも見れる時代とは天地雲泥の差ですね。

 

世界にたった1枚しかない写真。

それを痛感する出来事が、現代でも起こってしまったのです。

2011年(平成23年)3月11日14時46分に起きた東日本大震災はあらゆるものを海へと押し流してしまいました。

その際に家族の思い出の写真も泥の中へと引き込んでしまい、その方にとっては人生の忘れえぬ素晴らしい記憶もろとも、海へ連れ去ってしまいました。

当然ネガフィルムもです。

この時始まったのが、『あなたの思い出まもり隊』です。

東日本大震災で海水や泥で汚れてしまった写真を修復するボランティアプロジェクトでした。

震災の起きた1か月後の4月より活動がスタート。

参加ボランティア数:183名

延べボランティア活動者数:1,330名

写真修復応対枚数(修復可能か否かを確認したもの):

26,128枚

延べ活動時間:4,200時間36分

そして、2016年2月に活動を終えています。

私も復興活動のために3度ほど東北を訪れておりますが、そこで顔なじみになった町会長さんが、1冊の本を出しながらしみじみと話されていました。

「これは自費出版で出した本なんですが、私の思い出を書き留めたものです。もうこれしか私の人生の記憶をとどめて置けるものが無くなってしまいました。全てが何もかもが、あの海へと流されていきました。

眼前に広がる、美しく静かに寄せては返す波音を繰り返す浜を見つめながら、町会長さんはその本に挟まっていた1枚の写真を見せてくれました

「これだけが唯一残った写真です。」

それは浜の小高い山から撮った、今は無き町内の写真でした。

素朴で、道々から子供の笑い声が聞こえてきそうな美しい町並み。

もちろんネガはありません。

本当に大切なものは取り返せなくなって、初めて気付いてしまいます。

私は片付けながら手に取った妻と子供の写真や、幼稚園での息子の笑顔の写真を見ながら、その時の事を振り返っていました。

いつなくなるとも知れない幸せの思い出。

それはいつもの日常では分からない、実はとても貴重な、世界に一つしかない幸せなのだと、改めて考えさせてくれました。

何もない日常こそが有難い事なのであり、感謝しなくてはならいことなのだと思います。

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キャリアチェンジサロン運営事務局

櫻井 正則(さくらい まさのり)

20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。

30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。

6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。

50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。

2020年12月に60歳で職場を定年退職。

2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。

その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。

現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。

 

雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得

 

■NPO法人Leavess of Grass

 法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT

 

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