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事務局通信
2022.4.13

【ソニック・シーズニング】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.59

こんにちは。

事務局の櫻井正則が担当します、第59回目の事務局通信。

最後までご一読頂ければ幸いです。

※事務局通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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 「ソニック・シーズニング」

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ソニック・シーズニング を知っていますか?

音の調味料という意味です。

最近の料理の紹介動画で、音が強調されて配信されているものをご覧になったことがありますか?

料理の視覚効果というより、混ぜる音や、炒める音を強調して、美味しそうと思わせたり、食べた~い、と思わせたりする効果のことです。

それは既に研究にまで発展していまして、ASMR(自律感覚絶頂反応)を誘発させる音刺激の物理因子解析と言う論文を、大阪大学大学院基礎工学研究科の下倉氏が書いておられます。

曰く「ASMRとは、主に聴覚への刺激により、頭から首筋にかけてゾワゾワとする感覚の事であり、医学的なメカニズムや作用はまだ示されていない。」と言うものだそうです。

そしてこの研究から、音が鳴る食器シリーズをイギリスの美大生が開発しました。

フォークで果物を刺すと不思議な音が聴こえてきたり、酸っぱいと高く短い音、柔らかいと長く明るい和音が聴こえたりする食器だそうです。

人は高い音を聴くとより甘く感じ、低い音を聴くと苦みを感じるのというのもこうした効果の結果としています。

では皆さん、食べるときにバイオリンとチェロではどちらが甘く感じると思いますか?

そう、バイオリンを聴くとより甘さを感じるということになりますね。

おやつにケーキを食べるときは、バイオリンの曲を流しましょう(笑)

 

感覚に訴えかけるということで、私の中でどうしても思い出すのはチャップリンの名作「街の灯」です。

美しい盲目の花売り娘が、路上で生活のために花売りをしていました。

そこに浮浪者のチャップリンがやってきて、彼女に勧められ、ポケットからなけなしのお金でお花を一輪買いました。

娘はその時チャップリンを浮浪者ではなく、お金持ちと勘違いします。

何故お金持ちと思ったかと言うと、車のドアを閉める音を聞いたからです。

チャップリンが去ろうとした瞬間、通りすがりのお金持ちが目の前で高級車に乗り、ドアを閉めて発進しました。

チャップリンはまだ目の前にいますが、すっかり勘違いして高級な車に乗っていった人がチャップリンだと判断したわけです。

チャップリンは、こっそり仕事帰りの娘についていくと、家では病弱の母を看病しながら、日々花の売れた代金で真面目に暮らしている姿を見てしまい、それから彼女のために奮闘するというドラマになっています。

やがて手に入れた大金で娘の目の手術をしてあげたチャップリンは娘の元を離れます。

目が見えたら、自分が浮浪者だと分かってしまうからです。

時がたちすっかり目が見えるようになった娘は、花屋の事業を大きくして、母と店を切り盛りしています。

それを遠くから見つめる浮浪者のチャップリン。

それに気づいた娘は施しのつもりでチャップリンに一輪の花とお金を渡そうとしますが、拒むチャップリン。

その手を握って施しのお金を握らせる娘。

その時に、その手の温もりに、娘はそれが自分のために手術代を出してくれたあの時のお金持ちだと悟ります。

2人の何とも言えない喜びに満ちた笑顔で、映画は幕を閉じます。

既にトーキー(音声)映画の時代。

セリフを入れることも出来た時代に、チャップリンは最後までサイレント(音が出ない映画)にこだわり、2人を結びつけたのは手と手の温もりであるというテーマを込めた素晴らしい作品となりました。

人間の感覚と言うのは本当に素晴らしいものです。

笑顔から、手と手の温もりから、人の心を知ることが出来るという人間ならではの感性。

「ソニック・シーズニング」にと言う一見新しい感覚も、本来人間が大切にしなくてはならないものを思い出させてくれる、そんなキーワードなのかも知れません。

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キャリアチェンジサロン運営事務局

櫻井 正則(さくらい まさのり)

20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。

30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。

6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。

50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。

2020年12月に60歳で職場を定年退職。

2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。

その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。

現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。

 

雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得

 

■NPO法人Leavess of Grass

 法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT

 

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