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事務局通信
2022.2.16

【運がない時は】キャリアチェンジサロン事務局通信vol.51

こんにちは。

事務局の櫻井正則が担当します、第51回目の事務局通信。

最後までご一読頂ければ幸いです。

※事務局通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。

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  「運がない時は」

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「ロコ・ソラーレ」

皆さんご存知ですか?

氷上のチェスと呼ばれるカーリングで、北京オリンピックで活躍する女子日本代表のチーム名です。

再びオリンピックの話題で恐縮ですが、やはり世界で頂点を目指すアスリートの言葉には、何か世の中に共通する知恵が隠れているような気がします。

オリンピック関連の特集がテレビで多く報道されています。

その中で見た、カーリングのオリンピック日本代表を決める試合で勝利したロコ・ソラーレと、惜しくも敗れオリンピック出場を逃した北海道銀行の試合を追った番組が、とても興味深く心に残りました。

勝敗を分けたのは、「運がない」という言葉でした。

3日間で最大5試合行われる決定戦に、最初ロコ・ソラーレは2連敗。

2連勝の北海道銀行は後1回勝利すれば、オリンピック代表が確定という状況でした。

次の試合に向かうまでの時間でロコ・ソラーレの選手たちが話し合ったことが、「運がない時は」というタイトルの内容になります。

2連敗してしまっている今回の5連戦は、ロコ・ソラーレはミスも多く、運に見放されているように見えました。

そこで選手たちが語ったこと。

「私たちには運がない。」

「だったら運を築いていく。」

「小さい運を沢山積み上げていこう。」

ロコ・ソラーレらしく、感情を抑えずに表に出していこう。

良かったら喜んで、ダメだったら悔しさを顔に出そう!!

そう決めたロコ・ソラーレは、明らかにそれまでの2試合とは変わっていきました。

それは番組内で、敗れた北海道銀行のライバル選手が語っていました。

「おっ、変えてきたな。」

「明らかに気持ちが違うのが分かった。」

と証言しています。

すると、2連敗のあとの2連勝。

最終5試合目までもつれ込みます。

ロコ・ソラーレの1点リードで迎えた第10エンド。

2チームが交互にストーンを投げる競技。

4人の選手が2回ずつ投げ、計16回投げて1エンドが終わり。

全部でそれを10回。

得点の高いチームが勝利するカーリング。

ストーンというのは、イラストで紹介しますね。

これがストーンで、これを遠くにあるハウスと呼ばれる円の中に投げ入れて、円の中心に近いストーンが幾つあるかで点が入ります。

勝利までストーンの残りが後2個というところで、ロコ・ソラーレの吉田知那美選手が痛恨のミス。

果たして勝利できるのかというところで、北海道銀行は最後の1投でハウスの中心に近い場所にストーンを2個にします。

このままだと、北海道銀行に2点が入って勝利となります。

ロコ・ソラーレが勝つには、北海道銀行のストーンより円の中心に近い場所にストーンを入れなくてはならず、氷上に緊張が高まります。

ロコ・ソラーレ最後の藤澤五月選手の、運命を決める784投目。

これが見事に円の中心に止まって、北京オリンピック代表が決定しました。

痛恨のミスをした吉田選手は人目をはばからずに大泣き。

後に吉田選手はトヨタイムズのインタビューで、

「一番の変化はオリンピックへの向き合い方。」

「4年前は、自分の弱いところや情けないところを誰にも見られたくなかった。いつも強くいようと頑張っていた。でもそれからの4年で、「自分の弱いところを受け止めよう」「弱くても情けなくてもカッコ悪くても勝つ方法はある」と思えた」

と語っています。

自分の良いところも悪いところも、そのまま受け取って、活かしていく。

最新のメンタルケアの世界ではこれを「セルフ・コンパッション」と呼んで、心の安定をはかる技法としています。

技法はあっても、それをオリンピック代表戦という大舞台で自らに用いることが出来るかは、日頃からの心の持ちようと言えると思います。

「私には運がない。だったら運を築いていく。」

「小さい運を沢山積み上げていこう。」

いつもこうした考えでいられたら、きっと自然と良い結果が飛び込んできて、

「いや~ツイてた~~!!」

と、なるのかも知れませんね。

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キャリアチェンジサロン運営事務局

櫻井 正則(さくらい まさのり)

20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。

30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。

6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。

50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。

2020年12月に60歳で職場を定年退職。

2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。

その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。

現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。

 

雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得

 

■NPO法人Leavess of Grass

 法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT

 

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