第20回目の事務局通信はキャリアチェンジサロン代表の田中勇一が担当します。
※事務局通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方にキャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。
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何事も穏便に
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先日、経営者仲間の一人で、あきる野市(多摩)にて、400年以上続く酒蔵の18代目当主、石川さんとじっくり話す機会がありました。
石川さんは、多摩地区の発展に寄与すべく事業が立ち行かなくなった地元レストランや食品メーカー、宿泊所などの買収を積極的に進め、社会貢献と事業拡大の両立を実現している素晴らしい経営者です。
一方では、ハーモニカがプロ級の腕で、プロのミュージシャンと一緒にコンサートをするなど、まさにマルチな才能を持った人でもあります。
そんな石川さんから、買収先の企業で起こっている問題やその対処方法について聞いていた時に出た言葉が、「何事も穏便に」でした。
この言葉は、変革を避け現状維持を是とする日本企業をイメージする代表的な言葉の一つで、ネガティブな印象を持たれがちですが、400年以上続く伝統に甘んじることなく常に新しいことに挑戦している石川さんから聞くと、違った意味に聞こえてるから不思議です。
例えば、買収先の経営者が、会社の発展を阻害するような行動をとっていることが発覚した場合、株主としてすぐに解雇をすることが可能です。
しかし、石川さんは、本人が納得して、会社を退職するように時間をかけて粘り強く話をするということなのです。
短い目でみれば、すぐの解雇の方がよさそうですが、長い目でみれば、本人の納得があることで、将来的に会社に反旗を翻すなど、会社に害を与えるような行動は控えられるからなのです。
常に長い目でみながら、周りへの影響を考慮し、地道にしぶとく人とのかかわりを続けている石川さんの経営姿勢に、長寿企業の秘訣をみることができました。
「何事も穏便に」
会社や事業を長く続ける秘訣として、実践してみようと思います。
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キャリアチェンジサロン代表
キャリアチェンジプランナー
田中 勇一たなか ゆういち
リソウル株式会社 代表取締役
多摩大学大学院 客員教授
一般社団法人公益資本主義推進協議会 副会長
京都大学理学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入社。米国カーネギーメロン大学にて MBA 取得。帰国後、銀行のALM業務に携わったのち、ビジネススクール運営会社に転職し、人材・組織開発コンサルティング会社の立ち上げに参画。その後、経営人材の紹介をコアとする成長事業支援会社を経て、新銀行東京設立プロジェクト草創期に2年間携わり、採用統括責任者として 5,000 人以上の応募があった公募採用で陣頭指揮をとり、銀行立ち上げに大きく貢献する。
現在は、リソウル株式会社を設立し、大手GMSの銀行設立プロジェクト参画、法人向けの人事・採用コンサルティングや経営相談、個人向けには起業支援、転職支援、キャリアカウンセリング等に取り組む。2010年4月には日本初の社会起業家育成のビジネススクールである「社会起業大学」を設立し、グローバルに活躍できる社会起業家育成にも従事。
2013年4月に多摩大学大学院客員教授に就任。2016年4月に一般社団法人公益資本主義推進協議会副会長に就任。
これまでに1万人を超えるキャリアカウンセリングを実施し、多くの人の自己実現に貢献。
主な共著に「たかがMBAされどMBA」がある。
将来の夢は理想の中高一貫教育を実践する学校の設立。
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