第14回目の事務局通信はキャリアチェンジサロン代表の田中勇一が担当します。
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「 報われる努力とは 」
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成功した経営者やスポーツ選手は、「努力は必ず報われる。」と言います。
しかし、私は、多くの人のキャリア支援、更には自ら会社経営に携わる中で、
『報われる努力』と『報われない努力』
があることに気づきました。
プロ野球で大成功したイチロー選手の有名な名言。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
は、日々努力を積み上げることの大事さを言っています。
もちろん、努力を積み上げることは大事なのですが、もう一つの名言をみると『報われる努力』が見えてくると思います。
「結果を出せないと、この世界では生きていけません。プロセスは、野球選手としてではなく、人間をつくるために必要です。」
ある意味、当たり前に聞こえると思いますがプロは、結果を出すために日々努力をしています。
そして、結果が出なければ、クビになってしまう厳しい世界でもあります。
厳しい世界だからこそ、結果を出すために日々の努力を続け、そのプロセスにおいて、技術が磨かれ、そして人間性も磨かれていくのです。
勘のよい皆様なら気づかれたと思いますが
『報われる努力』
とは、
『結果を出すための努力』
なのです。
「頑張っているのに、努力しているのに結果がなかなか出ないのです。」
という相談を受けることも多いのですが、その際に、私は必ずこう話します。
「努力が結果に結びつくのに時間がかかることもあるし、あと少し頑張れば結果が出ることもあるので、このまま諦めず頑張ってください。
ただし、もし、今頑張っていることが、結果にコミットした上でのものなのかを考えてみて、結果にコミットせずに頑張っているのなら、やり方を変えた方がよいでしょう。」
結果にコミットせずに頑張っているとは、
例えば、上司や先輩に言われたことを頑張っている
とか、
マニュアルや指示どおりやっているのに
とか、
やるべきことはちゃんとやっているのに
とか、です。
逆に結果にコミットした努力とは、
例えば、
お客さまをどうやったら喜ばせられるのかを考え、日々試行錯誤する
とか、
目標達成を目指し、日々試行錯誤する
とかです。
もし、頑張っているのになかなか結果が出てないなと思った際には、
その頑張りは、「結果にコミットした上でのもの」なのか一度見直してみるのもよいでしょう。
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キャリアチェンジサロン代表
キャリアチェンジプランナー
田中 勇一たなか ゆういち
リソウル株式会社 代表取締役
多摩大学大学院 客員教授
一般社団法人公益資本主義推進協議会 副会長
京都大学理学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入社。米国カーネギーメロン大学にて MBA 取得。帰国後、銀行のALM業務に携わったのち、ビジネススクール運営会社に転職し、人材・組織開発コンサルティング会社の立ち上げに参画。その後、経営人材の紹介をコアとする成長事業支援会社を経て、新銀行東京設立プロジェクト草創期に2年間携わり、採用統括責任者として 5,000 人以上の応募があった公募採用で陣頭指揮をとり、銀行立ち上げに大きく貢献する。
現在は、リソウル株式会社を設立し、大手GMSの銀行設立プロジェクト参画、法人向けの人事・採用コンサルティングや経営相談、個人向けには起業支援、転職支援、キャリアカウンセリング等に取り組む。2010年4月には日本初の社会起業家育成のビジネススクールである「社会起業大学」を設立し、グローバルに活躍できる社会起業家育成にも従事。
2013年4月に多摩大学大学院客員教授に就任。2016年4月に一般社団法人公益資本主義推進協議会副会長に就任。
これまでに1万人を超えるキャリアカウンセリングを実施し、多くの人の自己実現に貢献。
主な共著に「たかがMBAされどMBA」がある。
将来の夢は理想の中高一貫教育を実践する学校の設立。
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